公用車の車検切れ公道走行問題

公用車の車検切れ公道走行問題はなぜ後を絶たないのか

責任が厳重注意くらいしか問われないから。

保険は？と訊くと公用車の任意保険があるんで、事故が起きたって問題ない。

厳罰化が必要なのでは？

公用車の車検切れに関して、運転者が基本的に無罪となる理由は、主に運転者個人が車両の管理責任を負っていない点にあります。具体的には、以下のような理由が挙げられます。

1. 車両管理責任者が別に存在する

公用車の場合、車両の管理・保守に関する責任は通常、運転者ではなく、組織内の車両管理担当者や部署にあります。つまり、車検の更新や点検はその担当者の業務であり、運転者がその義務を怠ったとされることはありません。

2. 運転者が車検の有効期限を認識していない可能性

公用車を使用する際、運転者が自分で車両の車検状況を確認することは通常期待されていません。車両は常に整備されているという前提で提供されるため、運転者が車検切れを知らないまま運転していた場合、故意ではなく、過失が認められない可能性があります。

3. 業務命令に基づく運転

公用車の運転は通常、業務命令に基づいて行われます。この場合、運転者は命令に従って運転しているだけであり、個人としての責任が問われにくいです。運転者が組織の指示通りに業務を遂行していた場合、法的責任は運転者個人ではなく、組織全体にあると見なされることが多いです。

4. 故意や重過失の証明が困難

法律的に罰則が適用されるには、運転者に故意または重過失があることを立証する必要がありますが、公用車の場合、管理体制に依存しているため、個人の責任を立証するのが困難です。

これらの理由により、公用車の車検切れによる運転が発覚しても、通常、運転者が個人として処罰されることは少なく、責任が問われるのは車両管理を担う部門や担当者になります。